年を取ると白髪は珍しくありません。
なぜならば、白髪は代表的な老化現象です。しかし、内臓の老化も表しているため、病気の前振れの可能性もあります。
ここでは、白髪と病気の前兆の関係性について説明します。
この記事の目次
白髪ができる仕組み
髪の毛は元々色が着いていません。
髪の毛をつくる「毛包」という組織の色素幹細胞が色素細胞を生み出し、その色素細胞がメラニン色素によって、髪の毛を黒や茶色に着色します。
このメラニン色素が無くなったり、少なくなったり、色を作る力が弱まると、白髪になります。
このメラニン色素の衰えの原因のほとんどが老化ですが、若白髪などの遺伝的なものや、ストレスで一時的にメラニン色素の力が弱まる場合があります。

体の色素の変調と病気の関係
このように白髪は一般的には病気と切り離されて考えられていました。
しかし、「色素細胞」は髪の毛だけでなく、身体のあちらこちらに存在し、一定のつながりを持っています。
「色素細胞」の主な役割は外からの過度の刺激から臓器を守ることです。
具体的には、髪の毛や皮膚の「色素細胞」は紫外線から髪の毛や肌を守ります。
目については光が集まる網膜の温度が高くなったり、酸素不足になったりするのを防ぐと考えられ、内耳の色素細胞は、聴覚や平衡感覚に重要です。
最近は白髪を「色素細胞」の変調ととらえ、内臓の衰えや病気との関連を指摘する研究がされています。

心臓について
色素細胞は心臓にもあります。色素細胞の異変は心房細動由来の不整脈発症などに影響するとの報告もあります。
生殖機能の低下について
色素細胞を収縮させて皮膚の色を薄くするメラトニンという細胞があります。
このメラトニンは生殖腺の発達や性腺機能を抑制する作用も報告されています。
また、色素細胞の異変マウスでは繁殖能力の低下を伴うことも多く、不妊につながっているのでは、との見方もあります。
フォークト―小柳―原田病(以下、原田病)
あまり聞き慣れない病気ですが、急に両眼に網膜剥離が生じて見えにくくなる疾患です。
目の病気と思われがちですが、同時に髄膜炎、難聴が生じ、しばらく経過した後に皮膚の白斑、白髪、脱毛などが生じる全身の病気です。
この病気は色素細胞に対する自己免疫疾患だといわれています。
原田病では色素細胞を標的として病気が起きることから、メラニン色素が多い組織、つまり目、耳、髄膜、皮膚、毛髪などで炎症が起きます。
このように色素の変調が病気の予兆と捉える考え方もあります。
あまり、深刻に考えるのも良くはありませんが、もし、身体の不調を自覚しているようでしたら、お医者さんと相談した方が良いかもしれません。
また、軽い不調でしたら、髪の色素に効果があるサプリメントで様子を見るという方法もあります。
白髪が改善するだけでなく、身体に必要な栄養素が補われ、薬と違って副作用もありませんので、有効な選択肢です。
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