白髪を染めたいけれども、白髪染めには自分の染めたいイメージの色が無い。
しかし、おしゃれ染めには明るいいい感じの色がある。
では、白髪染めとおしゃれ染めを混ぜればいいのでは?と思いませんか。
ちょっと待ってください。実は白髪染めとおしゃれ染めを混ぜるには注意が必要です。
白髪染めとおしゃれ染めの違い
最初に白髪染めとおしゃれ染めの違いを簡単に説明しましょう。
薬剤の原理は白髪染めもおしゃれ染めも同じです。
「元々ある髪の色を抜く」⇒「髪に色を付ける」
何が違うというと配分が違うのですね。白髪染めは髪の色が抜けた人=白髪の人を想定していますので、「元々ある髪の色を抜く」力がおしゃれ染めより弱いです。また、「髪に色を付ける」が強いです。
一方、おしゃれ染めは白髪になっていない人を想定しています。したがって、髪の色を付けやすいために「元々ある髪の色を抜く」が白髪染めより強いです。明るい色にするためには髪の色を抜く必要があるのですね。しかし、「髪に色を付ける」が弱いため、白髪がうまく染まらないことになります。
白髪染め : 「元々ある髪の色を抜く力」 < 「髪に色を付ける力」
おしゃれ染め : 「元々ある髪の色を抜く力」 > 「髪に色を付ける力」
白髪染めは白い紙に黒い色を付けるイメージ。
おしゃれ染めは黒い紙の色を抜いてから明るい色を塗るイメージ
ちなみに髪の色を抜くことをブリーチ(脱色)といいますが、髪にダメージが残る作業です。
したがって、白髪染めよりおしゃれ染めの方が髪へのダメージは大きいです。
白髪染めとおしゃれ染めを混ぜるのは危険
では本題です。白髪染めとおしゃれ染めを混ぜるとどうなるのでしょうか。
結論からいいますと、素人は絶対にやってはいけません。薬剤の成分や効果などを熟知している人は自己責任でやってもいいかもしれません。
なぜかと言いますと、白髪染めもおしゃれ染めも「元々ある髪の色を抜く」、「髪に色を付ける」の2種の薬剤を混ぜ合わしています。

それぞれは実はかなり身体には刺激が強い薬剤です。それらを実験や研究を重ねて、薬剤の配分などを決めてメーカが作り上げたものです。単純に色だけを考えて絵具のように混ぜ合わせると、どのような化学反応が起きるか保証できないのです。
たとえば、髪がボロボロにやったり、皮膚に炎症が発生する可能性があります。したがって薬剤の成分や効果などを熟知しているプロの人はやってもいいですが、普通の人は危険な行為です。
まとめ
◆白髪染め :白髪を染めるため、髪の色を抜く力は弱く、髪に色を付ける力が強い
◆おしゃれ染め:黒い髪を明るい色に染めることもできるため、髪の色を抜く力は強く、髪に色を付ける力が弱い
◆白髪染めとおしゃれ染めの薬剤を混ぜるのは、どのような科学反応が起きるのか、保証できないためやってはいけない。
